新NISAを始めて半年。
毎月の積立は、ちゃんと続いている。
でも、思っていたほど増えていない。
それどころか、少しマイナスになっている。
そんな状態になると、
「これ、本当にこのままで大丈夫なのかな」
と不安になることがあります。
SNSを見ると、
「オルカンで利益が出た」
「新NISAを始めてよかった」
という声も目に入ります。
すると、つい比べてしまうんですよね。
「自分だけ増えていないのかな」
「始めるタイミングを間違えたのかな」
「商品選びに失敗したのかな」
私自身も、投資を始めたばかりの頃は評価額を毎日のように見ていました。
少し増えるとうれしい。
少し下がると不安になる。
今思えば、かなり短い期間の値動きに振り回されていたように思います。
そこで今回は、オルカンそのものではありませんが、全世界株式ETFであるVTの月次データを使って、
「新NISAを始めて半年経っても増えないことは普通なのか」
を検証してみました。
この記事の結論
- 半年後にプラスだった割合は71.0%
- 一方で、29.0%は半年後でもマイナス
- つまり、半年増えていなくても珍しいことではない
- 1年、3年と期間が長くなるほどプラス率は高くなった
- 大事なのは、半年の結果だけで焦って判断しないこと
新NISAを始めて半年で増えないのは普通?
結論から言うと、
半年経っても増えていないことは普通にあります。
もちろん、増えていた方がうれしいです。
せっかく毎月積み立てているのだから、
少しずつでも右肩上がりで増えてほしい。
そう思うのは自然なことだと思います。
ただ、実際の投資は、銀行預金のように毎月きれいに増えていくものではありません。
増える時もあります。
横ばいの時もあります。
そして、普通にマイナスになる時もあります。
オルカンのような全世界株式型の商品でも、短期間では下がることがあります。
世界中に分散しているからといって、毎月必ず増えるわけではありません。
半年という期間だけでは、投資がうまくいっているかどうかを判断しづらい部分があります。
私も、最初は半年くらいで結果を求めていました
私も投資を始めたばかりの頃は、
半年や1年くらいの結果ばかり気にしていました。
評価額が増えれば安心する。
少し下がれば、
「やっぱり投資は向いていないのかな」
と不安になる。
今振り返ると、投資をしているというより、
相場の機嫌を毎日確認していたような感覚でした。
特に最初の頃は、
「自分の選択が正しかったのか」
を早く確認したくなるんですよね。
私の場合、オルカン1本に落ち着く前は、いろいろな商品や投資方法を調べていました。
S&P500も気になる。
高配当投資も気になる。
話題になっている投資方法も気になる。
調べれば調べるほど、
「もっと良い選択があったのでは」
と目移りしてしまう時期もありました。
でも、投資を長く続けてみて感じたのは、
半年後の評価額よりも、無理なく続けられる形を作ることの方が大事だった
ということです。
相場は自分ではコントロールできません。
でも、積立額を家計に合わせること。
生活防衛資金を残しておくこと。
短期の値動きだけで慌てないこと。
こういう部分は、自分で整えることができます。
最初から完璧にできなくても大丈夫です。
不安になりながら少しずつ慣れていく。
投資って、意外とそういうものなのかもしれません。
今回の検証条件
今回の検証では、オルカンそのものの基準価額ではなく、全世界株式ETFであるVTの月次価格データを使いました。
オルカンとVTはまったく同じ商品ではありません。
そのため、今回の結果はあくまで
「全世界株式に積み立てた場合の参考データ」
として見てください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 使用データ | VTの月次価格データ |
| 投資方法 | 毎月1万円を積立 |
| 確認期間 | 半年・1年・3年 |
| 税金・手数料 | 考慮しない |
| 為替 | 考慮しない |
| 位置づけ | オルカンの参考データとして使用 |
※本記事は投資助言ではありません。過去データをもとにした参考検証です。将来の運用成果を保証するものではありません。
毎月積立した場合、半年後に増えていた割合
まずは、毎月1万円を積み立てた場合のプラス率を見てみます。

| 保有期間 | プラス率 | 平均損益 |
|---|---|---|
| 半年 | 71.0% | +2.8% |
| 1年 | 77.5% | +5.4% |
| 3年 | 90.6% | +13.0% |
半年後にプラスだった割合は71.0%でした。
一方で、29.0%は半年後でもマイナスです。
ざっくり言えば、
約3人に1人は半年経っても増えていなかった
ということになります。
この数字を見ると、
「新NISAを始めて半年なのに増えない」
と感じても、それだけで失敗とは言えないように思います。
むしろ、半年という短い期間では、結果がブレるのは自然なことです。
半年後にマイナスだった人も約3割いた
半年後だけに絞ると、結果はさらに分かりやすくなります。

| 半年後の結果 | 割合 |
|---|---|
| プラス | 71.0% |
| マイナス | 29.0% |
SNSなどを見ると、
「新NISAで増えた」
「オルカンで利益が出た」
という声が目に入りやすいです。
でも、実際には始めた時期によって結果はかなり変わります。
たまたま相場が下がる時期に始めれば、半年後でもマイナスになることはあります。
これは、投資が下手だったというより、
始めたタイミングの影響もかなり大きい
と思います。
だから、半年経って増えていないからといって、
「自分だけ失敗している」
と考えすぎなくてもいいのではないでしょうか。
不安な時にあわせて読みたい記事
半年くらい経つと、不安になりやすい
新NISAを始めて半年くらい経つと、不安が出やすい時期だと思います。
最初は、口座を開設して、積立設定をして、
「これで資産形成を始められた」
という安心感があります。
でも、半年くらい経つと、少し慣れてきます。
すると今度は、評価額が気になり始めます。
「ちゃんと増えているかな」
「この商品でよかったのかな」
「もっと良い投資先があったのかな」
こういう気持ちは、初心者ほど出やすいかもしれません。
私も昔は、まさにそうでした。
でも、半年という期間は長期投資の中ではかなり短いです。
半年で結果を求めすぎると、必要以上に不安になってしまうことがあります。
開始時期によって結果はかなり変わる
もう少し踏み込んで、最悪ケースと最高ケースも見てみます。

| 保有期間 | 最悪ケース | 最高ケース |
|---|---|---|
| 半年 | -24.6% | +25.0% |
| 1年 | -19.0% | +27.2% |
| 3年 | -13.8% | +36.1% |
半年でも、良い時期に始めれば大きくプラスになります。
一方で、悪い時期に始めると、半年で20%以上マイナスになるケースもありました。
ここが投資の難しいところです。
同じ全世界株式に投資していても、始めたタイミングによって、最初の印象はまったく変わります。
半年で大きく増えた人もいれば、半年で大きく下がった人もいる。
この差を見ると、半年だけで「成功」「失敗」を決めるのは、やはり少し早い気がします。
参考:一括投資の場合はどうだった?
参考として、一括投資の場合も比較してみました。
新NISAでは毎月積立で始める人が多いと思いますが、一括投資と比べると、積立投資の特徴が見えやすくなります。

| 保有期間 | 積立投資 | 一括投資 |
|---|---|---|
| 半年 | 71.0% | 73.8% |
| 1年 | 77.5% | 74.0% |
| 3年 | 90.6% | 98.3% |
今回の検証では、半年後のプラス率は積立投資と一括投資で大きな差はありませんでした。
1年では積立投資の方が少し高く、3年では一括投資の方が高い結果になっています。
ただ、これは「一括投資が正解」「積立投資が正解」という話ではありません。
一括投資は、資金を最初にまとめて入れるため、上昇相場では有利になりやすいです。
一方で、始めた直後に大きく下がると、心理的な負担も大きくなります。
毎月積立は、少しずつ買っていく分、始めやすく、続けやすい面があります。
新NISAを長く続けるなら、自分の家計や気持ちに合った方法を選ぶことが大切だと思います。
半年で増えない理由
理由1:株価は短期間では普通に上下する
オルカンは全世界株式に投資する商品です。
世界中に分散されているとはいえ、株式である以上、短期間では上がったり下がったりします。
半年という期間は、長期投資の中ではかなり短いです。
そのため、たまたま下落局面に当たることもあります。
理由2:始めたタイミングで結果が変わる
同じ商品を買っていても、相場が高い時に始めた人と、下がった後に始めた人では、半年後の結果が変わります。
これは投資の上手い下手というより、タイミングの影響も大きいです。
初心者ほど、
「自分の選択が間違っていたのかな」
と考えてしまいがちですが、そうとは限りません。
理由3:積立投資は半年で答えを出すものではない
積立投資は、短期間で大きく増やすための方法ではありません。
毎月少しずつ買いながら、長い時間をかけて資産形成していく考え方です。
半年で増えていないと不安になります。
でも、今回の検証では、1年、3年と期間が長くなるほどプラス率は高くなりました。
もちろん将来も同じになるとは限りません。
それでも、半年だけで結論を出さなくてもいい、という一つの参考にはなると思います。
初心者がやりがちな失敗例
失敗例1:マイナスになった瞬間に売ってしまう
投資を始めたばかりの頃は、少しのマイナスでも大きく感じます。
たとえば、毎月1万円の積立で数千円マイナスになっただけでも、
「このまま減り続けるのでは」
と不安になることがあります。
でも、そこで慌てて売ってしまうと、その時点で損失が確定します。
もちろん、生活費まで投資していたり、商品選びを大きく間違えていたりする場合は見直しも必要です。
ただ、長期投資として無理のない範囲で始めたのであれば、
短期のマイナスだけで売るかどうかを決めない方がいいかもしれません。
失敗例2:増えている商品にすぐ乗り換える
自分の商品が増えていない時に、ほかの商品が上がっていると気になります。
「こっちにしておけばよかった」
と思うこともあります。
私も昔は、そういう気持ちになったことがあります。
オルカン1本に落ち着く前は、商品や投資方法を比較しすぎて、気持ちがあちこちに動いていました。
でも、上がった後の商品に慌てて乗り換えると、
今度はその商品が下がることもあります。
結局、後追いばかりになってしまうんですよね。
商品を見直すこと自体は悪いことではありません。
ただ、値動きだけを理由に何度も乗り換えると、
長く続けるのが難しくなることがあります。
失敗例3:SNSの利益報告と比べてしまう
SNSでは、うまくいっている人の投稿が目立ちます。
でも、その人がいつ始めたのか。
いくら投資しているのか。
どんな家計状況なのか。
そこまでは分からないことが多いです。
比べる相手は、他人ではなく、
「半年前の自分」
くらいでいいのかもしれません。
半年前は新NISAを始めるか迷っていた。
でも今は、積立を半年続けている。
それだけでも、一歩進んでいると思います。
新NISAを始めて半年で増えない時にやらなくていいこと
すぐに売る
半年でマイナスだからといって、すぐに売ってしまうと、そこで損失が確定してしまいます。
もちろん、生活費まで投資しているなら見直しは必要です。
でも、余裕資金で長期投資として始めたのであれば、短期の値動きだけで判断しない方が良いかもしれません。
商品を何度も乗り換える
増えない時期が続くと、
「もっと良い商品があるのでは」
と思うことがあります。
私も昔はそう感じたことがあります。
でも、商品を何度も乗り換えると、結局どれも中途半端になることがあります。
まずは、自分がなぜその商品を選んだのかを確認する方が大切だと思います。
オルカン1本で続けることに不安がある場合は、こちらの記事でも考え方をまとめています。
▶ オルカン1本は危ない?全世界株式だけで大丈夫か考えてみた
SNSの利益報告と比べる
SNSでは、うまくいっている人の声が目立ちます。
でも、始めた時期も、投資額も、家計の状況も人それぞれです。
他人の評価益と比べると、必要以上に焦ってしまうことがあります。
新NISAは、自分の生活の中で続けていくもの。
そう考えると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
半年増えていない時に確認したいこと
半年経って増えていない時は、
「やめるかどうか」
を考える前に、まず次の点を確認してみるのがいいと思います。
- 生活防衛資金を残して投資できているか
- 毎月の積立額に無理がないか
- 10年以上使わないお金で投資できているか
- 短期の値動きだけを見て判断していないか
- 商品を選んだ理由を覚えているか
- 家計が苦しくなっていないか
もし毎月の積立額が家計を圧迫しているなら、金額を下げるのも一つの方法です。
積立額を下げることは、失敗ではありません。
むしろ、生活に合った金額に調整することは、長く続けるために大切なことだと思います。
積立投資は、金額の大きさよりも、続けられる仕組みを作ることの方が大事な時もあります。
積立額の考え方については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
▶ 新NISAの積立額はいくらがいい?無理なく続ける金額の考え方
半年後に私がやらなかったこと
実は、私自身も投資を始めた頃は、半年くらいで結果が気になっていました。
評価額はほぼ毎日見ていました。
少し増えれば安心する。
少し下がれば不安になる。
今振り返ると、投資をしているというより、相場の様子ばかり気にしていたような気がします。
特に不安だったのは、
「この商品で本当に良かったのかな」
ということでした。
当時は今のようにオルカン1本ではなく、
さまざまな商品や投資方法を調べていました。
S&P500が気になる。
高配当投資も気になる。
SNSで話題の商品も気になる。
調べれば調べるほど、
「もっと良い選択があったのでは」
と思ってしまったんです。
でも、あとから振り返ると、
半年の評価額だけで商品を判断しなくて良かったと思っています。
もしあの頃の自分に声をかけるなら、
「半年後の評価額より、10年後も続けられる仕組みの方が大事だよ」
と言うかもしれません。
相場は自分では決められません。
でも、
積立を続けること。
生活に無理をしないこと。
投資方針を頻繁に変えないこと。
こうした部分は自分で選べます。
半年経って増えていなくても、
まずはそこができているかを確認する方が大切なのだと思います。
それでも不安な時は、どう考えればいい?
データを見ても、やっぱり不安が消えないことはあります。
お金のことなので、それは自然なことだと思います。
そんな時は、
「増えているかどうか」
だけではなく、
「続けられる形になっているか」
を見てみると少し落ち着きます。
たとえば、毎月の積立が自動でできている。
生活費には手をつけていない。
下がってもすぐに売らずにいられている。
これだけでも、長期投資の土台はできていると思います。
投資は、短期間で正解を出すものではありません。
子育てや仕事と同じで、思った通りに進まない時期もあります。
それでも、生活の中で無理なく続けていく。
そのくらいの距離感が、私には合っていると感じています。
下がった時の考え方については、こちらの記事も参考になると思います。
半年後の評価額より大事だったこと
今回の検証では、半年後にマイナスだったケースが29.0%ありました。
つまり、半年経って増えていないこと自体は珍しくありません。
ただ、個人的には、半年後の評価額よりも大事だったことがありました。
- 積立設定を続けられていること
- 生活防衛資金を残せていること
- 家計に無理がないこと
- 下がっただけで売っていないこと
- 商品を頻繁に乗り換えていないこと
投資を始めたばかりの頃は、
どうしても評価額ばかり見てしまいます。
私もそうでした。
でも長く続けてみると、
実際に将来の結果へ影響したのは、
短期の値動きではなく、
続けられる仕組みを作れたかどうかだったように感じています。
半年後に増えているかどうかより、
半年後も無理なく続けられているか。
その視点で見てみると、
少し気持ちが楽になるかもしれません。
次に読むなら
まとめ|半年増えていなくても、それだけで失敗とは言えない
今回、VTの月次データを使って、毎月積立した場合の結果を検証しました。
| 期間 | プラスだった割合 |
|---|---|
| 半年 | 71.0% |
| 1年 | 77.5% |
| 3年 | 90.6% |
半年後にプラスだった割合は71.0%。
逆に言えば、29.0%は半年後でも増えていませんでした。
つまり、新NISAを始めて半年経ったのに増えていないとしても、それは特別おかしなことではありません。
私自身、投資を始めた頃は短期の値動きがかなり気になっていました。
毎日のように評価額を見て、商品や投資方法を調べて、目移りしていた時期もあります。
でも振り返ると、大事だったのは半年後の評価額ではなく、続けられる形を作ることだったように思います。
焦らず、でも放置しすぎず。
自分の生活に合ったペースで、少しずつ続けていければいいのかもしれません。
もし今、
「半年経ったのに増えていない」
と不安になっているなら、今回のデータが少しでも安心材料になればうれしいです。
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免責事項
本記事は、筆者の経験と過去データをもとにした個人的な考察です。特定の商品や投資方法を推奨するものではありません。
投資には元本割れのリスクがあります。実際に投資を行う際は、ご自身の家計状況やリスク許容度を確認したうえで、最終的な判断はご自身でお願いいたします。
FAQ
Q. 新NISAを始めて半年で増えないのは失敗ですか?
半年だけでは失敗とは言えないと思います。今回の検証でも、半年後にマイナスだったケースは29.0%ありました。
Q. オルカンは半年でマイナスになることがありますか?
あります。全世界株式に分散していても、短期間では株価が下がることがあります。半年程度ではマイナスになるケースもあります。
Q. 半年で増えない時は積立をやめた方がいいですか?
すぐにやめる前に、積立額が家計に合っているか、長期投資として続けられるかを確認した方が良いと思います。生活に無理がある場合は、金額を下げる選択もあります。
Q. 積立投資は何年くらいで結果が出ますか?
過去データでは、保有期間が長くなるほどプラス率は高くなる傾向がありました。ただし、将来も同じとは限りません。短くても数年単位で考えた方が気持ちは楽かもしれません。
Q. 半年でマイナスなら商品を変えた方がいいですか?
半年の値動きだけで商品を変える必要はないと思います。まずは、その商品を選んだ理由や、自分の投資方針に合っているかを確認する方が大切です。
