投資信託を選ぶとき、
多くの場合は「どの商品にするか」「信託報酬はいくらか」を見て判断します。
私自身も、最初はそれで十分だと思っていました。
ただ、積立を続けていく中で、
「この信託報酬って、実際にかかっているコストと同じなのだろうか」
と、あとから気になるようになりました。
ここで意識するようになったのが、
表面コストと実質コストという考え方です。
表面コストと実質コストの違い
表面コストとは、
商品ページや目論見書に書かれている信託報酬のことです。
一方で、実質コストは、
運用の過程で実際に発生した費用をすべて含めた、
運用報告書に載っているコストです。
同じ投資信託でも、
- 表面コスト:事前に見える
- 実質コスト:あとから分かる
という違いがあります。
実際に運用報告書を見てみると
私が実際に積み立てている
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を例にします。
- 表面コスト(信託報酬):年0.05775%
- 実質コスト(運用報告書):年0.094%
表面コストより実質コストの方が高くなっていますが、
差は比較的小さく、
運用構造がシンプルなことが数字にも表れていると感じます。
長期投資では、実質コストまで意識するだけで成績は良くなる
ここは、私自身の考えです。
投資は、
「どれだけ増えたか」が最も重要だと思っています。
儲からなければ、投資をしている意味はありません。
未来の相場は、誰にも予測できません。
ただし、
実質コストを低く抑えることは、確実にリターンを良くする行動です。
同じ市場に投資し、
同じような値動きをした場合、
コストが低いほうが、結果として成績は良くなります。
だからこそ、
長期で積み立てる前提なら、
表面コストだけでなく、
実質コストまで含めて考える意味がある
と感じるようになりました。
投資信託を「1段深く」見るということ
相場を読むことは難しくても、
コストを確認することはできます。
商品ページを見るだけで終わらせず、
一度は運用報告書にも目を通してみる。
それだけで、
「なんとなく持っている」状態から、
「理解して持っている」状態に一歩近づけると思っています。
無理に完璧を目指さなくていい
実質コストを毎年細かく追いかける必要はありません。
ただ、
- 表面コストだけで判断していないか
- 実質コストが大きく膨らんでいないか
この2点を、
ときどき確認するだけでも十分だと思います。
自分が持っている投資信託を、
少しだけ深く見る。
それが、長く続けるための安心感につながると感じています。
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どの商品を選ぶかよりも、
納得して持ち続けられるかを大切にしています。
この考え方が、判断のヒントになればうれしいです。
※本記事は筆者個人の経験・考え方に基づくものであり、特定の金融商品の売買や投資成果を保証・推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。

