株は30年で何倍になる?実データで見る現実と期待しすぎない考え方

積立投資を続けていると、ふと気になることがあります。

「株って、30年持ったらどれくらい増えるの?」

よくある説明では、年率7%で運用できると30年後には約8倍になる、といった話があります。
数字だけ見ると、かなり大きいですよね。

ただ、実際の過去データを見てみると、米国株はそれ以上に強い結果を出してきました。
S&P500やNASDAQなどは、期間によっては30年で20倍以上になったケースもあります。

とはいえ、ここで大事なのは「過去にそうだったから、これからも同じ」と考えないことです。
むしろ、過去データを見るほど、私は期待しすぎない方がいいと感じています。

株は30年でどれくらい増えるのか

まず、年率リターンごとに30年後の増え方をざっくり見ると、次のようになります。

年率リターン 30年後の目安
年3% 約2.4倍
年5% 約4.3倍
年7% 約7.6倍
年10% 約17.4倍
年12% 約30倍

年7%でも十分大きいですが、年10%を超えると増え方はかなり変わります。
30年という時間は、それくらい複利の影響が大きい期間です。

年7%なら約8倍。でも実際の米国株はもっと強かった

過去30年ほどのデータを見ると、S&P500は配当込みで年率10%前後から11%台のリターンになった期間があります。
単純に計算すると、30年でおおよそ17倍から20倍以上という世界です。

NASDAQ総合のように、IT企業の成長を大きく取り込んだ指数では、さらに高いリターンになった期間もあります。
30年で30倍以上という例もあり、数字だけ見るとかなり夢があります。

ただし、ここはかなり注意が必要です。

30年という長い期間でも、どこをスタート地点にするかで結果は変わります。
1995年ごろから見るのか、2000年のITバブル前後から見るのか、リーマンショック前から見るのか。
それだけで印象はかなり違います。

つまり、「30年なら必ず何倍」と言えるわけではありません。
あくまで、過去のある期間ではそういう結果だった、という見方が安全です。

過去30年の主な指数のリターン目安

主な指数の長期リターンを、かなり大まかなレンジで整理すると次のようになります。
配当込み・なし、円ベース・ドルベース、対象期間によって差が出るため、ここでは細かい順位付けよりも「ざっくりした傾向」を見るための表です。

指数 年率リターンの目安 30年後の目安
NASDAQ総合 約11〜13% 約23〜39倍
S&P500 約10〜11%前後 約17〜23倍前後
MSCI World(先進国株) 約7〜9% 約8〜13倍
新興国株 約5〜8% 約4〜10倍
日本株 約3〜6% 約2〜6倍

この表だけを見ると、米国株、特にNASDAQやS&P500がかなり強く見えます。
実際、過去30年ほどを振り返れば、米国株が非常に強かったのは事実です。

ただ、私はここで「やっぱり米国だけでいい」とは考えていません。

なぜ米国株はここまで強かったのか

過去30年は、米国企業にとってかなり追い風の多い時期でした。

インターネットの普及、スマートフォン、クラウド、AI、巨大IT企業の成長。
私たちの生活そのものが、米国企業のサービスに大きく乗るようになりました。

朝起きてスマホを見る。
検索する。
ネットで買い物をする。
動画を見る。
仕事でクラウドサービスを使う。

こう考えると、米国企業が伸びたことは、日々の生活から見ても納得しやすい部分があります。

ただ、それはあくまで「振り返ってみれば」という話です。
当時から、ここまで米国一強の時代が続くと確信できた人は多くなかったはずです。

それでも私は特定の国に賭けすぎない

私自身も、以前は米国株にかなり寄せていた時期がありました。

いろいろなデータを見たり、本を読んだりしていると、S&P500や米国ETFがとても魅力的に見えます。
実際、セクター別ETFやS&P500など、米国に集中して投資していたこともあります。

過去30年の実データを見ると、米国株は年率10%前後という非常に高いリターンを出してきました。
それを知ると、「やっぱり米国だけでいいのでは」と思いたくなる気持ちもあります。

でも、過去のデータは未来を約束するものではありません。

今から振り返れば、米国株に集中していた人が正解だったように見えます。
ただ、それは結果論でもあります。
これからの30年も米国が同じように勝ち続けるかは、誰にもわかりません。

だから私は、特定の国に大きく賭けるよりも、全世界に分散して積み立てる方を選んでいます。

一番高いリターンを取りに行くというより、自分が長く続けられる形にしておきたい。
その感覚の方が、今の自分には合っています。

30年続けるために大事なのは「期待しすぎないこと」

投資のデータを見ると、どうしても高いリターンに目が行きます。

30年で20倍。
NASDAQならもっと大きい。
そういう数字を見ると、少し気持ちが前のめりになります。

でも、実際に投資を続けるうえで大事なのは、最高の結果を想定することではないと思っています。

むしろ、思ったより増えない時期がある。
何年も横ばいになることもある。
大きく下がって、しばらく含み損になることもある。

そういう前提でいた方が、相場に振り回されにくくなります。

評価益が出ている時も、それは自分の実力というより、たまたま地合いが良かっただけかもしれません。
逆に下がっている時も、自分の判断がすべて間違っていたとは限りません。

相場は波があります。
だからこそ、投資額は相場の雰囲気ではなく、家計を基準に決める。
売買を増やさず、税金を先送りしながら、淡々と続ける。

私にとっては、そのくらいの距離感がちょうどいいです。

まとめ:過去データは参考になる。でも未来の約束ではない

過去30年のデータを見ると、株式、とくに米国株は非常に強い結果を出してきました。
S&P500は年率10%前後、NASDAQはそれ以上のリターンになった期間もあります。

年7%で約8倍という目安と比べると、実際の米国株はかなり強かったと言えます。

ただし、それは「過去のある期間の結果」です。
IT革命、巨大テック企業の成長、米国一強の時代。
そうした追い風が重なった結果でもあります。

これからの30年も同じとは限りません。

だから私は、過去データを参考にはしますが、それに賭けすぎないようにしています。
特定の国やセクターを当てに行くよりも、全世界に分散して、家計の範囲で積み立てる。もちろん、投資しているオルカンも現実的に中身はほとんど米国ではありますが。

投資に時間をかけすぎず、空いた時間は本業や副業、家族との生活に回す。

30年という長い時間を味方にするためには、リターンの高さだけでなく、自分が続けられる仕組みを作ることも大切なのだと思います。

※本記事は筆者個人の経験や考え方をもとにした内容であり、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。

投資には価格変動リスクがあり、元本割れの可能性があります。最終的な投資判断はご自身の家計状況や目的を踏まえて行ってください。

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