投資信託を選ぶとき、
「どの商品にするか」も大切ですが、
それ以上に、今積み立てているものより信託報酬が安い商品が出てきたときに、
乗り換えるべきかどうかで迷うことが多いです。
私自身も、積立を続けながら、
「このままでいいのかな」
「もう少しコストを下げられるのでは?」
と考えたことが何度もあります。
信託報酬に違和感を覚えるのは自然な感覚
投資信託の信託報酬を見たとき、
「毎年手数料が引かれるのか」と感じるのは、自然なことだと思います。
個別株であれば、
持っているだけで毎年かかる手数料はありません。
株式投資をしている方ほど、
手数料やコストに敏感なのは当たり前ですし、
コスト意識を持つこと自体は、とても大切な感覚だと感じています。
大事なのは「信託報酬があるか」より「どれくらい差があるか」
積立投資を続ける中で感じたのは、
信託報酬で本当に大事なのは、
手数料があるかどうかではなく、その差がどれくらい将来の結果に影響するか
という点です。
そこで、100万円を20年間、年5%で運用した場合を想定して、
信託報酬の差を計算してみました。
0.0x%の差は、結果としては誤差に近づきやすい
例えば、
- 信託報酬 0.10%
- 信託報酬 0.06%
この差で20年間運用した場合、
最終的な差は 約2.1万円 でした。
もちろん、2.1万円はゼロではありません。
ただ、20年という長い期間で見ると、
0.0x%の差は、結果としては誤差に近づきやすいとも感じます。
この水準であれば、信託報酬の安い商品が出たからといって何が何でも今すぐにでも乗り換えず、運用開始後に実質的な部分も見てから乗り換える事を検討しても良いレベルだと思います。
さらに分散・自動積立・管理のしやすさといった
投資信託ならではの利点を考えると、
信託報酬がかかっても投資信託を選ぶこと自体は、
決して悪い選択ではないと思います。
※信託報酬0.06%で100万円を20年間運用した場合、
実質的にかかる信託報酬は 約2.8万円
0.x%の差になると、影響は無視しにくくなる
一方で、差がもう少し大きくなると話は変わってきます。
- 信託報酬 1.0%
- 信託報酬 0.6%
この2つを同じ条件で比べると、
20年後の差は 約17.2万円 になりました。
ここまで差が広がると、
長期ではリターンに影響してくることが、数字でもはっきり分かります。
このくらいの差になると、
「どこまでコストを許容するか」は、
きちんと考えておきたいポイントだと感じています。
私の整理:信託報酬は放置していると結果に影響を受ける
信託報酬は、
自分が何もしなくても、毎年自動で引かれます。
相場を読む必要もなく、
努力をしなくても、
選んだ時点で将来の結果に影響を受ける要素です。
そのため、私は次のように整理しています。
- 0.0x%の差:無理に動かなくてもいい範囲
- 0.x%の差:長期では影響が大きくなりやすいので、きちんと比較したい範囲
まずは、確実にリターンに影響する信託報酬を、できるだけ低く抑えることを意識したいところです。
補足:私が実際に積み立てている商品
ちなみに、私自身が実際に積み立てているのは、
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。
この商品を選んだ理由は、
「一番安いから」ではなく、
信託報酬が十分低い水準にあり、
長く持ち続ける前提で迷いにくいと感じたからでした。
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どの商品を選ぶかよりも、
迷わず続けられるかどうかを大切にしています。
この考え方が、あなたの判断のヒントになればうれしいです。
※本記事は筆者個人の経験・考え方に基づくものであり、特定の金融商品の売買や投資成果を保証・推奨するものではありません。投資は自己責任で行ってください。
