積立投資を続けていると、ある時ふとこんな気持ちになることがあります。
「最近、評価益がけっこう出てきた」
「SNSを見ると、もっと積立額を増やしている人もいる」
「今のうちに、自分も増やしたほうがいいのかな?」
相場が好調なときほど、こうした迷いは自然に出てきます。
今回は、積立額を増やしたくなったときに、いったん立ち止まって考えていることを整理してみます。
評価益が出ている=自分がうまくやれている?
まず最初に考えたいのが、「今の評価益は何によるものか」という点です。
相場には波があります。
良い時もあれば、悪い時もある。
今が好調なのは、自分の判断が優れていたからというより、たまたま地合いが良かっただけかもしれません。
評価益が出ている状態はうれしいものですが、
それを「実力」と考えてしまうと、次の判断がブレやすくなります。
相場が良いときほど、積立額を増やしたくなる理由
特に相場が好調な時期は、SNSやブログで次のような情報が目に入りやすくなります。
- 積立額を増やした話
- 評価額が大きく伸びている報告
- 「今はチャンス」という空気感
そうした情報を見ていると、
「自分だけ取り残されているのでは?」
という気持ちが、知らないうちに生まれます。
ただ、このタイミングでの増額は、家計の判断というより、感情に引っ張られた判断になりやすい点には注意が必要です。
だから、あえて「やらない」と決めていること
私自身、積立投資では次のことはしないようにしています。
- 評価益が出たからといって積立額を増やす
- 相場が良さそうだから増額する
- その場の気分で積立ルールを変える
理由はシンプルです。
- 売買や変更が増えると、判断ミスの可能性が高くなる
- 税金が発生し、税の先送り効果を活かしにくくなる
- 「考えない仕組み」だったはずの積立が、考える投資に変わってしまう
積立投資は、上手に動くことよりも、余計な判断をしないことのほうが大切だと感じています。
積立額を変えるのは、どんなときか
では、積立額を一切変えないかというと、そうではありません。
私の場合、評価額が上がったからではなく、
家計の余剰資金が増えたときにだけ、積立額を見直します。
収入や支出に変化があり、
「この金額なら、無理なく続けられる」と判断できた場合です。
そのほか、状況によってはスポットで購入することもありますが、
正直なところ、相場が好調なときよりも、
「〇〇ショック」と言われるような大きな下落が起きたときのほうが、
余分に買いたくなる気持ちは強くなります(笑)。
増やさない判断も、立派な選択
積立額を増やすことが、必ずしも正解とは限りません。
むしろ、
- ルールを守る
- 相場に振り回されない
- 生活を優先する
こうした姿勢を保つために、あえて何もしないという選択もあります。
積立投資のゴールは、短期的に増やすことではなく、
迷わず、淡々と続けられる状態をつくること。
積立額を増やしたくなったときは、
一度立ち止まって、「これは相場の判断か、家計の判断か」を考えてみる。
それだけでも、十分だと思っています。
※本記事は筆者個人の経験や考え方をもとにした内容であり、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。
投資には価格変動リスクがあり、元本割れの可能性があります。最終的な投資判断は、ご自身の家計状況や目的を踏まえたうえで行ってください。
